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NASからWindows Serverへ移行【階層記憶域プール】

前回、一番初歩的な記憶域プールの作成を実施して、その遅さに落胆しすぎたので、新機能を試すモチベーションが湧いてきました。

6TB HDDを3発で作成した憶域プールを一度解体して、再度、SSD500GBを2発追加した形で作成していきます。当初の低コストなサーバーという思想から大分ズレてきたぞコレ。

階層型記憶域にするため、CUIは避けて通れませんので、PowerSellを立ち上げていきます。
念のため、ここからの作業は重要なデータが入ったストレージは物理的に排除しておいた方がよいでしょう。

今回、作業に当たって以下のブログ様を参考にさせていただきました。ありがとうございました。

「記憶域バスキャッシュ」代替方式を考える (2)記憶域スペースの階層化
https://se-abeaver.com/hybrid-storage-tiered-pool/

ちなみに作ろうとしているディスクの概念はこのような感じ。

目次

①ディスクのリセット

記憶域プールに属していないディスクをリセットします。
サーバーマネージャーの「記憶域プール」から、「ディスク」を選択して各ディスクをリセットしていきます。

②記憶域プールの作成

③SSD階層(高速階層)を作成

$SSDTier = New-StorageTier -StoragePoolFriendlyName ‘StoragePool’ -FriendlyName ‘Performance’ -MediaType SSD -ResiliencySettingName Mirror -ProvisioningType Fixed

④HDD階層(標準階層)を作成

$HDDTier = New-StorageTier -StoragePoolFriendlyName ‘StoragePool’ -FriendlyName ‘Capacity’ -MediaType HDD -ResiliencySettingName Parity -ProvisioningType Fixed

New-Volume -FriendlyName ‘vDisk0’ -DriveLetter D -FileSystem ReFS -WriteCacheSize 16GB -StorageTiers $SSDTier,$HDDTier -StorageTierSizes 400GB,9800GB

キャッシュが切れると結局遅い

結局遅かった…キャッシュ稼働中であれば、500MB/sぐらいまで読み書きで出る上にランダム性能まで向上しますが、切れてしまうと非階層型記憶域プールとほぼ同等。引っ越しに非常に時間がかかっています。

こう見ると、Linux系のLVMがいかに優秀であるかがわかりますね。

これ以上高速化を望むのであれば、

①大容量ディスク単発に正副バックアップにする
②Linux系のサーバーにする
③SSDだけでストレージを構成する

ぐらいしかないのでは…ちょっとこのまま使って様子を見てみることにします。

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この記事を書いた人

大手SIer出身。インフラエンジニア。ユーザー系企業で社内SEを2社ほど転々とし、今は個人事業主。
ハードウェアが大好きで、気になり始めると試さないと気が済まない性格のせいで一向にデバイスが減らない。

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