UGREENがNASyncを発売してからというものの、何かと毎日どこかで広告を見かけるようになりました。NASもいよいよ市民権を得たのでしょうか。

とはいっても、興味のある人(私)がネットサーフィンすれば、それに合わせた広告が出てるだけで、別に世の中は騒いでないのかもしれませんが。
広告にある通り「スマホ容量足りない~」というところから、デデーンとNASが出てきても、ITリテラシーの高いユーザーはさておき、ほとんどの人が置いてけぼりじゃないでしょうか。容量の解決と、この黒い箱が何の関係があるんだって、思いますよね。

なので、改めてNASというものはどういうものかを改めて説明すると以下の通りです。
・家庭のネットワークに接続して、自分または家族のPC・スマホからアクセス可能なデータ置き場
・外付けHDDのネットワーク版のようなもの
・本体は家に置きっぱなし
短い言葉、少ない言葉で説明するとこれが究極のような気がします。「クラウドストレージって何」って言われて、こういうものって説明できる人は実は多くないでしょうし、それを家庭に置くといわれれば余計混乱しそうなので、今はこの3つこれだけ覚えておいてください。
なぜ人々はNASを買おうとするのか
NASが持つメリットは様々ですが、一番簡単に、そしてメリットを想像しやすい用途が、スマホの容量不足対策です。そして購入しようと思い立つ人の人のほとんどがそれに当てはまるでしょう。
毎日スマホを使って思い出を保存しようと思えば、当然スマホの中に写真や動画が記録されていきます。そしてその容量がいっぱいになれば、新たに写真を撮ることも、アプリケーションをインストールすることもできなくなります。それは死活問題です。では人はどうするのか。
できるだけ容量の大きなストレージを搭載したスマホを買う
いらない写真をこまめに消す
クラウドストレージに保存してスマホからそのデータを消す
最初に出てくる選択肢は大体この三つでしょう。しかし大きなストレージを搭載したスマホは非常に高額ですし、いらない写真をこまめに消すのも、時間的なコストもかかります。クラウドストレージは毎月の金額が気になる。
その解決策になりえるのがNASです。
NASの基本的なメリット
繰り返しになりますがNASは基本的にはデータ置き場です。じゃあ外付けHDDやUSBメモリーでも同じような問題が解決できると思うのが自然ですが、USBメモリーはPCやスマホに直接接続して利用することに対し、NASはネットワークに接続します。似ているようで大きく違うので、表にまとめてみました。
外付けHDD | NAS | |
---|---|---|
複数の端末からのアクセス | 毎回差し替え | 複数端末から同時アクセス可能 |
アプリ | 動かない | 対応機種多数 |
外出先からのアクセス | できない | できるものが多い |
電気代 | つないでいるときだけ微量 | いつも通電のため比較的かかる |
転送速度 | 速い | ネットワークに依存 |
スマホのバックアップ | スマホと接続した後手動 | バックアップアプリが存在 |
PCのバックアップ | PC側で設定 | バックアップアプリが存在 |
自身のバックアップ | 手動で取得 | バックアップアプリが存在 |
HDD耐障害性 | 一部のモデルのみRAID対応 | ほとんどのモデルでRAID対応 |
ネットワーク接続のため、複数の端末からアクセスできるという点が非常に優れており、それに伴ってアプリも充実してきています。積極的に複数端末のデータ置き場として使う仕組みが整っているのがNASで、接続された端末のデータ置き場としてのみ利用できるのが外付けHDDといった具合です。使えるシーンが多いことや端末ごとの差し替えが少ないというメリットによって、今まで外付けHDDが面倒臭くてうまく使えなかったというユーザーでも、NASなら手間の少なさによって生かせる可能性も秘めています。
しかし、元々NASは「ネットワーク内(自宅内)のネットワークからのアクセスができるストレージ装置」というのが本来の役割になりますので、それ以外の機能は割と歴史的にみて新しめのものになります。各社それぞれ熟成度が違い、差別化されている部分にもなっています。

ただのデータ置き場にとどまらない現代のNAS
現代のNASの魅力はかつてのNASのような、ただのデータ置き場という点にとどまらないモデルがほとんどになりました。最近のモデルではその処理性能の高さから、内蔵アプリが動くものがほとんどで、NAS内に保存された音楽や動画データを、PC・スマホでストリーミングしたりできるようなモデルが多くなりました。以下は今の家庭向けNASにみられる主な機能を表したものです。(注:メーカーやモデルによって対応・非対応があります)
- 外出先からのファイルアクセス
- 外出先からのストリーミング(音楽・動画)
- 自宅内端末のバックアップ(PC・スマホ)
- 自宅内IPカメラの動画保存
- 自宅内でのストリーミング(音楽・動画)
- 仮想マシンの起動
- Web開発環境の構築
もはやここまでくると、NASというよりもサーバーとしての役割の域に達しています。
大量のデータは故障で消えないのか
耐障害性について上でも少々触れましたが、複数ベイを搭載するモデル(HDDを載せる場所が2か所以上あるモデル)については、基本的にRAIDが備わっています。RAIDとは、平たく言えばHDDを複数台まとめて、弱点を克服するための技術で、RAIDレベルに応じてそれぞれ特性が変わります。以下はそれぞれの耐障害性についてまとめたものです。(非RAIDの1本と比較)
RAIDレベル | 必要最低本数 (保護・性能を発揮する最低本数) | 耐障害性(×が多いほど弱い) |
---|---|---|
RAID0(ストライピング) | 2 | ××× |
RAID1(ミラーリング) | 2 | × |
RAID5(パリティ) | 3 | ×× |
RAID6(分散パリティ) | 4 | × |
RAID10(ストライプミラー) | 4 | × |
SHR(可変) | 3 | ×× |
SHR-2(2台までの障害に耐える可変) | 4 | × |
RAIDレベルは耐障害性だけでなく、読み取り・書き込み・実際に使える実効容量などの数値もそれぞれ変化しますので、耐障害性以外で興味のある方は検索してみてください。
まとめ
NASは本来の役割である自宅内ネットワーク上のデータ置き場としての役割だけを見ると、電気代も含めコスパはあまり良いとは言えません。ビジネスの現場で、複数の社員が社内で同時にアクセスするという機能が主体となってしまい、家庭向けというよりも法人向けになります。実際、法人向けのモデルに関してはその役割に徹しているモデルがほとんどです。
しかし、家庭向け用NASとして販売されているもので、ストリーミングや、より便利なバックアップツール、端末の種類や場所を問わないアクセス性などを考えてみると、コストを上回る魅力が存在します。データ置き場としてだけでなく、それらの付随する機能を、生かせると思った方には非常におすすめです。特に、PCやスマホを複数台抱える家庭であれば、その価値を最大限生かすことができるでしょう。
次回以降、おすすめのNAS、NASの比較、クラウドと比べてどちらよいかなどの観点で投稿していく予定です。
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