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玄関カメラをtp-link Tapo C520WSに交換してみた!意外な課題とその対応策

玄関の軒先カメラを交換しました。
我が家ではすでに4基のカメラが動いており、そのすべてをtp-link製に置き換えてきました。今回は最後のリプレースとなります。これで我が家のIPカメラが全てtp-link製になりました。

さすがに取り付けのDIYも通算で5回ほどになると、ノウハウも蓄積してきており、それを生かしながら取り付けてみた記録になります。ただし、既設のものを取り外しての取り付けになるので、まったくの新規取付をしようとしている方には参考にならないかもしれません。

まだ取り付けて数日なので、はっきりとわかっていませんが今のところいいところと悪いところは以下の通りです。

首振りが速い
暗所撮影に強い
動体・人物検知が優秀

視野角が狭い
存在感がある

Keisuke

パン・チルト対応で、有線LAN対応、IP66防水なので、屋外に取り付けした後も遠隔操作で角度調整ができるポイントが選定の決め手となりました。

目次

準備したもの

準備したものは以下の通りです。

tp-link Tapo C520WS/A
セメダイン 目地シール
未来工業 PVKボックス 中形四角浅型・ノック付 ベージュ 1個 PVK-ANJ

軒下に直接取り付けるのではなく、カメラと軒下の間にPVKボックスを取り付けることによって、カメラ交換やメンテナンスの際に軒下の石膏ボードのダメージを与えないようにしました。数年に一度とはいえ、カメラの交換のたびにネジ穴開けていたら石膏ボードもダメになってしまうので、間にボックスを入れることでメンテナンス性を高める方法です。デメリットは、ダサくなることぐらいでしょうか(笑)

目地シールは、ボックスと軒下石膏ボード戸の隙間を埋めて、間から水が入らないようにする目的で使います。接着力にも少々期待。

既設カメラについてーー取り外し

既設のドームカメラを取り外します。
取り付け当時は2020年でしたので、丸5年稼働しました。故障無しです。Ctronics社製ですが、今はラインナップも拡充しているので市場で受け入れられているということでしょうか。確かにこのモデルも、当時取り付けた時は抜群の映りで感動しました。ソニーセンサー搭載をうたっていますので、お墨付きですね。

ただ、後半はドームがあだとなり、夜間の撮影が使い物になりませんでした。何度か拭いたのですが、改善されず。水垢だか、うろこだかが赤外線をかく乱していたようで、これでは夜間の防犯には役に立ちません。

管理不行き届きではなく、拭いてもダメなんです…

昼間は非常に高解像度で、今でも通用すると思います。一応、一部のみ拡大で。

ちょうど2020年のこのころ、ソニーセンサー搭載のスマホを使っていましたが、似たような味になっていると思います。監視カメラは総合画質よりも、情報としての解像度の方が重要だと思うのでいろいろな見解はあると思いますが、ソニーのセンサーはいずれの方向性にせよ安定していると感じます。

PVKボックス取り付け+目地シール接着

取り外したところまで配線が来ているので、取り付けはだいぶ簡略化されます。
適当にネジと目地シールで密着させます。目地シールの仕上げが汚いのはご愛敬。

5年前取り付けた時には考えていなかったことですが、ACアダプターの交換が厄介な状態でした。この配線の穴からは取り出せませんでした。
たまたまC520WSとまったく同じ出力のACアダプターだったようで、そのまま使うことにしました。本体とともに5年稼働したものなので、こちらも耐久性抜群ですね。C520WSに付属していたACアダプターは予備として保管しておきます。本当はこのPVKボックスも、ACアダプターを収納するスペースになるんですが、意味が半減してしまいました。

ケーブル処理

浸水はほとんど起きないと思いますが、念のためC520WSに付属していた防水カプラー的なものをLANケーブルを保護します。取り付ける順番は写真の通り。

カメラ側とロックするとこうなります。本当に雨ざらしの環境ではこの上からさらに防水テープなどを巻き付けた方が信頼性が高まると思います。

取付完了

配線などをすべてしまい、PVKボックスの蓋をネジで止めれば完成です。
わずかな重量ですがPVKボックスの重さ、C520WSの重さが軒下に集中しますし、強風の際には投影面積が多い関係でどうなるかはわかりません。素人のDIYなので品質は二の次です。

Tapoアプリで初期設定

アプリに従ってカメラを追加します。追加した後、以下の設定だけ変更しました。ほかはデフォルトのままです。

ストレージ&録画

ローカル録画→オン
録画スケジュール→全日程で「検知時に録画」

動画&表示

ナイトモードの設定→スマートモード
画質→1080p
検知タグ→オン
オンスクリーンディスプレイ情報→時計表示オン、ロゴの表示オフ
画面にタグを表示→スピードタグ→オン

通知

すべてオフ

画質について

Tapoシリーズはこれで3機種目になります。我が家ではすでにC200とC310が稼働しており、画質については一貫して特に超画質というほどでもなく、かといって低画質でもない必要十分な画質と感じていますが、今回もその通りの結果であったと思います。比較対象としてC310を出しました。

日中の画質

C520WSの画質
比較対象:C310の画質

目を見張るほどの高画質とは言えませんが、及第点でしょう。気のせいかもしれませんが、C520WSは画質の補正が強いように感じます。このあたりはスマホと同じく画質補正でなんとかするのがトレンドなのでしょうか。

夜間(ナイトビジョン)の画質

C520WSナイトビジョン時の撮影
比較対象:C310ナイトビジョン時の画質

さすがに赤外線カメラともなれば昼間のような解像感はありませんが、人物がどのような動きをしたぐらいは判別できるので十分だと思います。

C520WSでのナイトビジョンによる人物の映り

個人的にはC310導入時に、ナイトビジョンの安定した画質に感動した覚えがあります。比較対象に挙げたC310も、取り付けから約3年が経過しており、ほぼメンテナンスフリーの状態でこの画質なので、監視カメラの「いつ、いかなるときも、情報を残す」という目的で考えると非常に優れた製品だと感じます。

C520WSも長期の利用で見えてくる部分なのでこれからわかっていくことですが、期待しています。

Keisuke

いついかなる時も「情報が残っている」という安心感は24時間365日稼働のカメラには画質に並ぶぐらい重要なファクターですね。

視野角について

これは正直ちょっと狭いなと感じました。ミドルハイのカメラなので、特段弱点はないかと思っていました。
しかしスペックを見ると既設のC310の100°よりは広い112°となっています。
設置した場所によるものか、近いところを見ることが多いせいか狭く感じただけのようです。また、広ければ広いほど対象(人や車)が小さく映るので、このあたりが及第点なのかもしれません。

ちなみに視野角に合わせて撮影範囲をイメージしたものが以下の図となります。

対角の視野角をもとに作成したイメージ

5mの距離を撮影する場合、撮影範囲は約3mも差が開くことを考えると、12度の違いは些細なようで大きいですね。また、視野角が足りないと感じても、C520WSにはそれを補う機能が2つもあるので、組み合わせることで「なんとなく狭い気がする感」は解決可能でした。

Keisuke

スペックシートは広いと言っているのだから狭いのは私の心

スマートアクションまたはパトロールでカバー

C520WSには動作トラッキング機能と、パトロール機能がついているので、撮影範囲を名目上広げることができます。
とはいえ、常にパンチルト動作をしていると、モーターに負荷がかかるので例えば動作トラッキングはスマートアクション、パトロールは夜間に絞って動作させることで負荷を軽減できます。

選択肢1.スマートアクションで動作トラッキング

スマートアクションはその条件が多岐にわたることから、より複雑な設定をするときに使った方がいいかもしれません。設定自体も複雑で、手順も多くなります。ただ、自動追尾(動作トラッキング)の性能はなかなかのものですので、もしそちらを生かしたいのであればスマートアクションがおすすめです。

C520WSの「デバイス設定」から「スマートアクション」に進みます。

「関与した」→「スマートの追加」

「オートメーション」

「時間を指定」→「スケジュールの追加」

開始時間を「日没」、終了時間を「日の出」としました。対象の曜日はすべてにしました。

内容を確認して「完了」

続いて、トリガーを設定します。「トリガーを追加」

「デバイスステータスの変更」

対象カメラを選択します。

「検知」の右側に現在の検知内容が表示されます。タップすると内容の変更が可能です。

設定したら「完了」をタップします。

設定した内容が「いつ」の中に反映されました。続いて「アクションを追加」

「1台のデバイスを操作」→対象のカメラ、と進み、「動作トラッキングオン」

あとは、「作成」ボタンを押して、定義名をつけて、「保存」で完了です。

選択肢2.パトロール

「パン&チルト」をタップ。

「パトロールモード」をタップ

下半分の十字キーなどを使って、ポジションを選択します。パトロールで、最初に撮影する場所を決めるイメージです。決まったら「マークを追加」

決まったらそのポジションの名前(マーク名)を入力します。「切り替え時間」は、そのポジションで何分停滞するかを設定します。今回はモーターの負荷を軽減することが目的にあるので、少々長めの5分にしました。決まったら「保存」します。

同じ要領でマークを追加していきます。最低2か所のマークがあれば、パトロールモードを有効にできます。

総括

Tapoシリーズの導入は通算で4台目であり、3機種となりました。どのモデルも総じて、バランスがいい上に耐久性も申し分ありません。アプリも、ところどころ翻訳がおかしいところもありはしますが、気になるほどでもなく、アプリ自体の動作も安定しています。

価格で考えればこれ以上にない選択肢だと思います。セールの時などであれば7000円台前半に降りてきます。

もし、メーカーが気になる等あればNASオーナーであれば、ネットワークの構成次第では安心して使うことも可能です。

今は多数のIPカメラが市場に乱立していますが、IPカメラは画質もさることながら、いついかなる時も「情報が残っている」というポイントが重要です。いざというときに壊れて記録が残っていなかったり、電源が切れていた、接続が切れていたなどがあれば、せっかく設置しても意味が半減してしまいます。

C520WSに関していえば、機能も豊富で、スマートアクションを利用すると運用の幅が一気に広がる点も見逃せません。期待していなかった動作トラッキングの精度も高くこれなら利用してみようというレベルでした。
また、ライトは全く考慮していなかったのですが、光量的に防犯灯のリプレースとして使うことができるレベルです。
これであれば、防犯灯が壊れた時に、代わりにC520WSを設置する選択肢もありだと思います。

コスパに優れた全部入り防犯カメラとして、間違いなくお勧めできる製品でした。

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