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ロジクール トライアスロンマウス M720rのクリックボタンを修理した

5年前にプレゼントしてもらったトライアスロンマウスM720rのクリックボタンがとぎれとぎれになる症状(チャタリング?)が出てきました。
耐用年数的にはもうとっくに超えているので、買い替えてもいいのですが、PCの台数が多いと3台マルチペアリングは最低限欲しいとなると選択肢はそう多くないし、同じものをまた9000円出して買うのもなんだかなぁという感じがするので修理に挑戦することにしました。失敗したときに買い替えは考えればヨシ!

目次

用意したもの

新しく用意したものは以下のスイッチのみ。これでハイエンドマウスが復活するなら安いですよね。

あとは家にあったはんだごてとはんだです。

分解

まずはソールをはがします。5年たったものですが爪だけできれいにはがせました。
これを機にマウスソールを交換してみても面白かったかもしれないですね。今回は再利用をする前提で慎重にはがしましたが、5年使っていた割にははがしやすかったですね。結果的にもう一度貼ることができました。

失敗したときに購入すればヨシ!

写真の通り、5か所ネジがあり、すべて同じサイズでした。長さ違いとかだと場所を記録しておく必要があるので、正直助かります。

電池ラベルの下のネジはドライバーでほじくってネジを回しました。

開けると細いフレキケーブルでサイドボタンが接続されていました。断線しないようにやさしく開けます。

標準状態で実装されていたスイッチはomronの互換品等ではなく、正規品のようです。

型番は以下の通り。

印刷を見る限りでは、以下の通りですね。

  • 1199C11
  • 中国製
  • D2FC-F-7N(10M)

型番からすると末尾の「10M」は1000万回耐久出来るモデルを指しているようです。今回調達したものは「20M」と表記があるので、単純に耐久性を高めた上位互換ということになります。

今回調達したものはD2FC-F-7N(20M)

メイン基板からフレキケーブルを外します。コネクターのストッパー(ベージュ色の部分)をマイナスドライバーなどで軽く上げれば簡単に外せます。

スクロールホイールのピンを押し出して外します。

ピンを外すとこんな感じのパーツでした。

スクロールホイールはAssyになっているのでピンが取れればするっと取れます。
ただ、その下にあるスクロールホイールのセンターボタン用のスプリングが小さく、しかもただ乗っかっているだけなので取扱注意です。早めに退避しておきましょう。

ホイールAssyを取り除いたら基盤を固定しているネジを5本外します。

スイッチのはんだを溶かしながら外していきます。写真は裏側から見ていますが、右クリックボタンは2極、左クリックボタンは3極になっている点が注意するところですね。

スイッチの交換・組み立て

はんだを溶かしつつ、部品を引き抜く必要があるので、スイッチにある貫通穴に糸などを通して引っ張りながらやると難易度がだいぶ下がるのでお勧めです。

写真は交換後のスイッチだが既設のスイッチにも穴はありまァす。

ちなみに筆者はこんな感じで椅子の脚に糸を巻き付けて引っ張りながらはんだを溶かして外しました。日常的に電子工作をされる方であればこのような方法ではなく、もっとかっこいい方法があるとは思います。

あとは新しいスイッチを取り付けてはんだで溶着したら、逆の順序で組み立てていって完成です。

総括

当たり前ですがびっくりするほど使用感に変化がなく、音も感触もそのままでした。耐久性はアップしているので、もっと長持ちすると思うと先に筐体のゴム関係が加水分解でダメになる方が早い気がします。
まとめ買いでスイッチも複数残ってしまいましたが、ロジクールのほとんどのマウスで同じスイッチが使われているのであれば、今後別のモデルを購入したとしても使えることに期待して保存しておこうと思います。

一点苦労した点は、はんだが溶けにくいことです。鉛フリーはんだのせいで、融点が高くなっているらしく、かなり温めただ状態でないとはんだが溶けてくれませんでした。
高出力のはんだごてであれば問題ないとは思いますが、よくある電子工作入門用のものだと溶けにくさの関係で苦戦するかもしれません。

また、スイッチを引っ張るための糸も、最初は釣り糸にしましたが熱で溶けて引っ張る前に切れてしまうこともありました。なので、熱で溶けたりしないミシン糸などを使った方がいいかもしれません。

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