床下補強や、床下の配線、床下の防音などなど、床下に入って何かしら一度は現状を確認したいと思うことはないでしょうか。私はあります。過去に何度か出入りして、90cm水槽を置くための補強工事をDIYで実施しました。
今となっては、アップライトピアノを置くために水槽はあきらめてしまったのですが、その時の90cm幅の補強が残っており、それを延長する形でアップライトピアノに合わせたいと考えました。
とはいえ、工事から10年がたっており、DIYで工事した現状や、これから購入に必要な部材などを確認するために、床下にまた入らなくてはいけなくなりました。正直もう入りたくない。狭いし、暗いし、閉塞感や、身動きが制限されることがこんなに人を不安にさせるものかと思うと、入りたくない。本当に入りたくない。
シロアリ対策業者様、本当に尊敬いたします。
と、ここまで書いてから、ファイバースコープ使えばよかったんじゃないかなんてことを思いつきました。とはいえ、何かしらの工夫をしたので、ここで記録をします。
床下パスファインダー(床下探査車)の作成
WiFiや、ラジコン技術や、バッテリー技術、カメラ技術などが、低価格・高品質・小型化したおかげで、これらをそろえるのに追加投資がいりませんでした。ドローンがここまで普及できたのも、スマートフォンやデジタルカメラ、モーター技術のたまものですから、存在する低価格の技術から逆算して出てきたものがドローンなんじゃないかと思うぐらいには、発見のある工作だったかなと思います。
以下が用意したものです。基本的にゼロ円ですが、ラジコンも、自分の端末ではない自由に使えるスマホも、すでにあるご家庭ばかりではないとは思います。
その辺にあったブロック
その辺にあった養生テープ
その辺にあったダイソープチブロック
その辺にあった自転車用ライト(キャットアイVOLT200)
その辺にあったタブレットスタンド
今回、我が子の協力なくしてできなかったのですが、話を持ち出したところ、「いつやるの?早くやりたい」とせかされて始める結果に。
床下パスファインダー完成!!
ラジコンの上にタブレットスタンドを固定して、その上にスマホを載せました。走らせる直前はスマホも養生テープで固定しました。多少試行錯誤したのは、スマホの角度の部分ですね。せっかくラジコンに床下調査をさせたとしても、角度が悪くて撮影できなかったら意味ないですから、できるだけ、水平を撮影できるように何度か調整しました。

後ろからだとこのような感じ。作業的には30分程度ですので、見た目などはどうでもよく、角度調整にもダイソーのプチブロックを使って微調整しています。

いざ、床下へ出発
床下点検口を開けて、LINEビデオ通話でスマホをつないだら、ピアノの下まで走らせます。距離にして5メートルほどですが、基礎や配管などがあったり、カメラの視点を見ながらラジコンを操作することの難しさを感じます。

ステアリングの操作はほぼ無い想定で走らせたものの、障害物をよけながら微調整を繰り返し何とかたどり着きました。
既設の床下補強は束が6本、90cm幅となっていました。ピアノは150cmほどあるので、最低でもあと2本追加したほうがよさそうだということがわかりました。既設のものは増し締めしてテンション掛けなおすこともできればいいかもしれないですね。
結局、床下でスタックして潜る羽目に…
帰り道は基本バックで戻ってくる想定でいたのですが、基礎などに阻まれたりするうちに、進退窮まりました…。なので、結局自分で床下に潜って取りに行ってきました。

終わりに
床下調査は狭く暗く不安になる人は多いのではないでしょうか。ちょっと見てきたいけど潜りたくないという方には、多少安心して様子を見ることができる選択肢の一つにはなるでしょう。ただ、ラジコンがすでにある家庭ではない場合は追加投資する必要が出てくるので、賢い方はこのようなファイバースコープを買ったほうが汎用性は高そうです。
今手元にあるもので、失敗も含めて、惑星探査車のような雰囲気?を、楽しみながらやってみるという方には、ラジコンを使ってやってみるのも面白いのではないでしょうか。
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