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Lenovoに神対応をされた話。ThinkPadはやっぱり大和魂であり、ハイエンドブランドであり、ビジネスマシーンである。

ThinkPadと聞けば、長いことPCを触ってきたユーザーで知らない人はいないと思います。かつては私もあこがれていて、今はユーザーでもあります。
最近のPCでよく耐久性の証として「MIL規格対応」を掲げる流れを作ってきたのも、もとはThinkPadからでした。各社が大々的にそれをアピールするようになる前から、ThinkPadは拷問テストと呼ばれる過酷な耐久試験を積み重ねてきており、その知見と歴史を持ったブランド、それがThinkPadです。

今回は、私が愛用しているThinkPad X12 DetachableというSurface Proクローン、もとい、ジェネリックSurface Proの修理対応で、神対応をされたので紹介したいと思います。こうでもして神対応を紹介しないと罰が当たりそう。

目次

ThinkPad X12 Detachableの左クリック故障

ThinkPad X12 Detachableはキーボードがキーボード側がほぼカバーとなっているため、ほかのThinkPadと比べてもキーボードやタッチパッドを搭載するためのそもそもの深さというものが構造上、非常に浅くなっています。
その薄型設計による弱点なのかどうかはわかりませんが、左下のクリックがボコッと沈み、そのまま戻らなくなってしまいました。ちょうどシーソーのように、右クリックは浮き上がってきてどっちも効かなくなってしまいました。

こちらは修理後のため沈んではいませんが、このあたりが沈んでしまっていました

自分で分解してしてみるものの

ThinkPadは全モデルでサービスマニュアルが公開されており、「修理する権利」について騒がれ始めるよりずっと以前から修理のしやすいノートPCとして知られています。
今回のモデルもいくらデタッチャブルとはいえ、キーボードも修理可能であろうと浅はかな考えから分解を試みました。

このラインからスパッジャーなどを差し込んでベゼルを取り外しました。(注:戻せなくなります)

今思えばこの時に気付くべきでした。サービスマニュアルに記載されていない修理内容は、そもそも修理の対象ではない作業であることに。

つまるところ、ThinkPad X12 Detachableはキーボードは分解せず、以下のようなキーボードをまるまる購入するタイプの交換修理のみの対応となるわけです。

上記広告は英語キーボードなので日本語キーボードユーザーはご注意ください。

保証期間だったので修理に出した

途中まで分解して、 ベゼルが再取り付け不能であることに気付いた時点でようやく、「これは修理することを想定されていないキーボードだ」と悟ったわけですが、あろうことかこのまま保証修理を狙って修理に出しました。

当初の自然故障である「左クリックが沈んでしまった」については明らかな保証対象となるのですが、その後の分解については何とも説明できず、正直なところ表現に工夫はしてしまいました。

無償で修理が進み、1週間後には新品キーボードを取り付けたX12が届く

特に連絡もなく、スムーズに修理対応となり、キーボードのみ交換修理されて我が家に戻ってきました。

STEP
2024年12月16日、佐川急便さんが回収に来る

この時、PCは裸の状態で大丈夫です。元箱など一切不要でした。

STEP
12月17日、リペアセンターに届いた旨のメールが来る

すでに送ったことを忘れていたのですが、回収が夜だったので、翌日に届いて驚きました。

STEP
12月19日、リペアセンターから発送された旨のメールが来る

この間特に連絡などはありませんでした。有償になる場合は確認の電話なりメールなりが来るようですが、何事もなく発送されました。

STEP
12月20日、修理品到着

修理品が無事に届き、新品キーボードが装着された綺麗な状態で帰ってきました。

特筆すべきはそのスピードもですが、事実関係の確認のため何らかの電話があるぐらいは覚悟していたのですが、何事もなく修理されて帰ってきました。あまりにスムーズ。

また、私はキーボードに100均で購入したシリコン足をつけていたのですが、それもきちんと新しいキーボードに移設されていました。

移設されたゴム足


あまりに気遣いがありすぎる。日本企業としては標準だとは思いますが、レノボは海外の企業です。
確かにNECを買収した関係で修理インフラもNEC基準となっていると思いますが、このあたりは現場スタッフの判断もあろうことだと推察します。
そして現場スタッフが、丁寧に貼り替えてくれている。

ThinkPadユーザーが、ファンであってほしいという思いをもっていること、現場スタッフの方が製品に誇りを持っているということ、このあたりを感じ取ることができました。もちろん、私の妄想である可能性は否めませんが。

サポートのご担当者様ありがとうございます

おかげさまで、快適に入力作業ができる環境が戻りました。外出先での仕事、執筆作業にと、毎日使っています。やはりビジネスの現場でシェア最大を誇っているThinkPadがそのシェアを獲得しているのも、製品自体だけでなくこういった修理サービスの品質の高さゆえだと思います。

総括:今後もThinkPadを信頼していきそう

過去にはバックドア騒ぎなどあり、今でも「レノボはやめとけ」というコメントも散見されますが、開発はThinkPadシリーズは今も日本国内の大和研究所で開発されていますし、シェアも相変わらず世界一です。PCそのものだけでなく、「PCを使って何を成しているのか」というポイントをよく理解していると感じるサービス体制だと感じました。

PCはもちろん壊れないことが一番ですが、機械である以上、形あるものである以上、必ず故障や不具合はつきものです。壊れたら、その壊れた後の対応の品質も含めて、「製品の品質」として考えると、ThinkPadは非常に高いものだということが実感できた一件でした。

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