仕事で心無いことを言われても、無視していい理由

2021年11月17日

会社とは組織であり、規模にもよりますがたくさんの人がいて、それぞれの考えがあります。物事に対する理解度や知識についても、趣味趣向、専門職であればそれぞれの多岐にわたり、誤解なども生じやすいと思います。

しかし、何か心無いことを言われても、それらは無視してもいいと思っています。開き直りや自身の仕事の品質について言及することはここでは必要なく、よりよい社会生活を送るためにどうしたらよいかを考えてみました。

自分の使命を考える

会社に籍を置くうえで、自分の使命は何であるのかは常に考えていく必要があると思います。いついかなる時のモチベーション、優先度付け、責任分岐点の判断材料になります。

心無いこと言ってくる相手は、自分の使命に沿ったものでしょうか。

多く場合はそれとは違うでしょう。

自分の使命を忘れずに仕事に取り組むことは、その他の外乱から身を守ることにつながります。

仕事は人間関係がつきものです。それゆえどのような会社に行ったとしても、大なり小なり、自分とは考えが合わず、自分のことを悪く言う人が一人はいたりするものです。

その人の顔色を窺い、自分が好かれるために相手の望むような仕事に取り組んだとして、自分の使命を果たしていると言えるとはちょっと違っていると思います。

自分の仕事は、その使命を果たす糧となっているか

では、自分の仕事は心無い人の発言があったとして、使命を果たせているでしょうか。果たせているのであれば、何も臆することはありません。自信をもって、自分が取り組むべき使命を果たしていけばいいと思います。

出る杭は打たれるというように、何か目立ったことをしていたり、成果を上げていたり、環境を積極的に変化させようとする人は、多くの場合、妬む対象ともなるでしょう。

誰からも文句を言われない、言われたくないというのなら、目立つ仕事をやめ、特に成果を上げることもなく、言われたことだけをやっていれば、言われることはないと思います。ですが、それでは仕事のやりがいや、挑戦したりして経験する機会は大幅に減少するでしょう。

相手の言い分は糧になるのか

さて、仮に相手の言い分に従い、相手の気に入るように仕事をしたとしましょう。

自分の使命はなんだったでしょうか。ある心無いことを言ってくる相手を満足させるためだけの仕事だったのでしょうか。本当にそれは、自分がやりたかった仕事なのでしょうか。

時には心無いことを言ってくる人の気に入るように仕事することも糧となる場合があるかもしれません。

しかし会社というものは利潤追求の組織であるわけで、内部の、ある特定の人物を満足させるための組織ではありません。最終目的は「いかに利益を出すか」なのです。

人として、譲ることができるというのは素晴らしいことですが、だれか一個人の気持ちを満足させるだけで、最終目的が果たせないようであれば、それは仕事とは呼べなくなり、糧とは言いづらいものになるでしょう。

自分には心に強く残るが相手には「そんなこともあったっけ」

また、よくあるケースでは心無いことを言う人は実はあまり本気で思っていなかったりすることがあります。心無いことを言う人というのは、誰に対してでも言いたがるものです。そしてそれは会社という組織の中では利益に直結しない行動でもあります。

また、自分自身の認知のフィルターによるものという考え方もできます。

「あの人は、自分のことを気に入らないようだ。自分の仕事を気に入らないようだ」と、心無いことを言われた自分は、あれやこれやと思案します。しかし、心無いことを言う人は何気なく口をついて出ただけの言葉であり、あまり思考していない可能性があります。そうなると、一方的に受けた側は傷つき、今後言われることにも身構えてしまうことになるでしょう。「あの人は自分のことを嫌っている」と思いながら接すれば、おのずと些細なことも、そうゆがめて聞こえてきてしまう結果となり、悪循環を招きます。

言われたことで悩んだ時間は無駄ではないが前には進んでいない

あれやこれやと言われたことによって自分が悩んでしまうと、当初の使命を忘れてしまいがちです。使命が何だったのかということよりも、心無い一言の方が心の中を占める割合が増えていくからです。

また、たったそれだけのことで使命を果たすための時間を浪費します。悩める人は、それだけ成長するとも言いますが、悩む時間は使命を果たすために必要かというとそうではないでしょう。寄り道をしていることになるのです。

であれば、悩む時間は短めにして早めに結論を出すか、自身の認知のフィルターのせいにいして、切り上げてしまう方がいいでしょう。そのような時間は最終目的のために使う方が、ずっと有意義なはずです。

無視することで自分の時間を有意義に使える

ここまで、言いたい事ばかり並べてきましたが発散しがちなのでここでまとめることにします。

  • 自分の使命が何であるかを考える
  • 使命を果たしているのであれば、周りのことは気にしない
  • ある個人を満足させる仕事は、仕事とは言えない
  • 心無い言葉はそもそも、受け取り方(認知のフィルター)にもよる
  • 悩む時間はほどほどにして、使命のために使う

かなり乱暴ではありますが、こんな感じです。

乱暴ですが、これでいいと思います。心無いことを言われて傷つき悩む人は、そもそも鋭敏で、些細なことにも傷つきやすいのです。これぐらい乱暴な心構えで、おそらく人並みか、それでももうちょっと乱暴になってもいいのではないかなと思っています。

言われたことで悩む時間を最小化して、自分の成長や為すべきこと、趣味、娯楽に使った方がよっぽど有意義で、心の健康を保つことができると思います。

周りに何を言われようと信念を貫け

私は、今まで何度も自分の感受性を恨めしく思ってきました。

些細なことに何度も傷つき、そのたびに悩んでは何もかも手につかなくなるというようなことが度々ありました。人から言われることだけでなく、自分の失敗を責めてきたことも数多くあります。

しかし、それらの時間は非生産的でした。何かを推し進めたとか、スキルを手に入れたとか、有意義な思い出になったとか、だれかを救ったということはありませんでした。

悩んでいる時間は後半は堂々巡りであったり、あらかじめ自分責めておくことによって、誰かから責められても「そうなんですよ。本当にダメですね」と、同調することで憐れみを受けようとしている自分に気づきました。

今振り返ってみると、それらは自分の性質もあるとは思いますが、信念がなかったからそうなってしまったとも、捉えられます。

もし信念があるのなら、悩んでいる時間はないのです。悩んでいる暇があったら、どんどん目標に向かって突き進んでいく方が、ずっとずっと成長できるし、また、巡り巡って他者のためになるでしょう。

こころ

Posted by Keisuke